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お久しぶりです。 気まぐれっぽく、書いていますが ブログの更新には落ち着いてモノを書く時間と精神状態 そしてネタになるそれなりの事件が必要なのかな、と 思う今日この頃です。 ネタはいくつかあったと思います。 めでたい事から言えば、7月半ばに次女誕生! 6年ぶりですがかなり感動しました。 今回は前回と同じ病院ながら、新施設にての出産 方針、設備ともにまるで先進国なみ、?、 イタリアって、、、、 立ち会ったボク的にはかなり優雅な出産シーンでした。 初回がひどすぎたのかもしれませんが。 その後は、いろいろと助けて頂いた義母の滞在から 1ヶ月以上の日本滞在のツケとも言うべき仕事の遅れの 挽回劇(結局納期が遅れ多くの方に多大のご迷惑をおかけしました) 初の家族4人の夏のバカンス(そんな場合ではなかったのに春先には予約して いましたので、1週間しっかり頂きました) 等、あったのですが、マックの前に居る時間、文章を頭の中でまとめる時間、 いい感じに暇で、ブログ投稿に乗り切るくらいの行き追った酔い、の シンクロが無く、(全て言い訳ですが)今夜に至りませんでした。 さて、今回、頭の中で無性に誰かに聞かせたくなった出来事なのですが。 先シーズンより、某有名サルトリアのバッグを依頼されサンプル等を作り 発表に至っていたのですが、、、、 何しろ、その某ブランド紳士服界のエルメス(視点が既にバッグ界ですね) の様な会社、日本ではスーツが吊るしで50万円〜 という勢い。 ボク的にはチャレンジャー的精神で、最高の素材、最高の技術、そして 自分の為に暖めていた自身最高のアイディア、そして、 それがつまずく原因の小石となった最高のプライス、 で望んだ訳です。 そしてシーズンも受注締め切りも過ぎ、次の打ち合わせとなる時期の今日 ナポリから担当の方々が訪ねてきました。 今シーズンの注文をまとめて来られたものと思っていたのに、、 ”来シーズンのアイディアは??” から始まり、 ”前回はめちゃくちゃ評判よかったよ” ”見たバイヤー全員が惚れ込んでいたよ” ボク ”うんうん” 先方 ”まあ、値段を聞くまでで、誰も買わなかったけどね” ”へ” ”あのね、今は世界中厳しい時代なんだよ、あんなエルメスみたいな 値段じゃ誰もかえないって!!” ”え、御社はエルメスみたいなブランドじゃないの?” ”それは洋服の話だろ! ” ”、、、、、、、、” 必ずしも、全てにおいて一流を目指していたのではないのかな、と思うと それ以上、その場では言葉が無くなってしまったのです、、 それから、うちの価格の付け方がいかにシビアか、素材の原価の違いが 質にどれだけ影響しているか、作りの違いとはなにか、などと当然話さなくても良いような 事の説明を頑張ったのですが、、 彼らにとってはあくまでもアクセサリー、 ”それじゃあ、もう1ランク下の革の見積もりで、良い値段期待してるよ!” って帰って行った。。。 落ち着いて考え直すと、(4人で来てたので4対1だったのもあるけど) それは違う! 貴方達の作る服に見合う鞄を提供出来ると思うから、 自分の力が自分のブランド力以上の舞台で発揮出来ると思ったから、 世界最高はエルメスだけじゃ無いよんって言わせたいじゃんって思ったから、 コラボっていうか、下請けっていうか、とにかくやってみようって思ったのに もってきた結果は商業的な意見だけで、、 貴方達はモノ作りが好きなんじゃなくて、やっぱりお洋服と お金が好きなだけなの?? イタリア人が分からない今夜です。 近頃、道具の紹介等全くしていませんが、もしリクエストのある方がいらっしゃいましたら どうぞコメントを下さい、道具、機材等は少しずつ増えているのですが、あまりそう言った 需要は無いのかななどと理解してしまっています。
by iltrincetto
| 2009-11-24 06:32
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